髪の毛が傷んでしまう理由は、カラーリングやパーマをしたからだと思っていませんか?カラーリングやパーマをした際にも、もちろん髪は傷んでしまいますが、生活習慣のなかにも髪の毛が傷む理由は潜んでいます。
傷んでしまった髪は残念ながら元にもどることはないので、今以上に傷まないようにダメージに合ったシャンプーを使うことが大切です。
今回は髪の毛が傷む理由と、ダメージ別のシャンプーの選び方を説明します。髪の毛の痛みが気になっている方は最後まで目を通してみてくださいね。
髪の毛がダメージを受けてしまう理由
髪の毛がダメージを受けてしまうの理由には、「カラーリングやパーマ・アイロンやコテ・紫外線」の3つが挙げられます。なぜ、これらによって髪がダメージを受けてしまうのか、詳しく説明していきます。
カラーリングやパーマ剤を定期的に使用するから
カラーリングやパーマで髪の毛が傷んでしまうことは、おわかりだと思います。では、なぜカラーリングやパーマをすると髪が傷んでしまうのでしょうか。確認してみましょう。
カラーリングにより髪の毛が傷む理由は、薬剤によって髪の毛のキューティクルが剥がれ、毛髪内部から栄養分が流出してしまうからです。
髪の毛が染まるのは、髪の内部にあるコルテックスに含まれているメラニン色素を染めたり、分解したりして色味を出しているからです。美容室で行うカラーリングでは、薬剤で髪の表面のキューティクルを強制的に開き、コルテックス内部までカラー剤を浸透させて色味を出しています。
ダメージは明るい色味になるほど強くなり、とくにブリーチはダメージが強くなってしまいます。
パーマや縮毛矯正は薬剤を使用し、髪の内部組織を変えてカールを出したりストレートにしたりしています。パーマをしたことで髪の毛が傷むときには、カールやストレートの形を維持するために使用する、固定剤により髪の毛が傷んでいるのです。
アイロンやコテで熱を与えるから
アイロンやコテで髪の毛をセットするとき、早くセットが終わるからといって高温に設定していませんか?アイロンやコテの熱も、髪の毛にダメージを与える原因になってしまいます。
髪の毛のほとんどはケラチンというタンパク質でできているのですが、ケラチンはアイロンやコテの熱によって焦げてしまうのです。
卵の白身をイメージしてみてください。一度固まった白身はポロポロになって元に戻りませんよね。髪の毛も同じように、熱を与えつづけるとタンパク質が焦げてポロポロになってしまうのです。
熱によって髪が傷まないようにするためには、コテやアイロンの設定温度は低〜中温で150度以内に設定して使用してください。スタイリング剤をつけてセットをすれば、低〜中温でもしっかりスタイリングできます。
日常生活で紫外線を浴びるから
「私はカラーリングもパーマもしていないから大丈夫」と、安心している方も注意が必要です。髪の毛は紫外線からも日常的にダメージを受けています。
紫外線は髪の毛の内部に入り込み、髪の毛を構成しているアミノ酸を酸化させてケラチンにダメージを与えます。するとキューティクルが剥がれ、栄養分が流出して髪の毛が傷み、乾燥したり枝毛ができたりしてしまうのです。
また、髪の毛が濡れている状態で紫外線を浴びてしまうと、髪の毛の内部が酸化して強いダメージを受けてしまいます。そのため、夏場にプールや海水浴に行き髪の毛が濡れた状態で紫外線にあたると、たった1日で髪の毛が傷んでしまうことも。
紫外線が強い5月から9月には、髪の毛にもスプレータイプの日焼け止めをつけて、しっかりと紫外線対策をしてください。
ダメージ別にシャンプーを選ぶ
髪の毛が傷んでしまったとき、ダメージに合わせたシャンプーを使うことで傷みを抑えることができます。一度傷んでしまった髪は元にはもどらないので、しっかりとケアしてあげることが大切です。ここでは、髪の毛のダメージ別にシャンプーの選び方を確認していきましょう。
カラーリングやパーマによるダメージ
カラーリングやパーマによる髪の傷みには、加水分解ケラチン(羊毛)の含まれているシャンプーを選びましょう。加水分解ケラチンとは、その名の通りケラチンを酸や酵素で加水分解してできた成分のことです。この成分が髪の毛に吸着し、ダメージを補修してくれます。
カラーリングやパーマをしたあと、パサつきが気になる方は保湿成分のセラミドが含まれているシャンプーを選びましょう。セラミドはもともと皮膚に含まれている天然保湿成分なので、髪の毛や頭皮にも優しいのが特徴です。髪の毛に定着し、しっかりと保湿してくれます。
セラミドの配合のシャンプーを選ぶときには、
- セラミド1
- セラミド2
と成分表に表記のあるものを探してみてください。
アイロンやコテによる熱のダメージ
熱によるダメージを受けている髪は、肌で言うヤケドと同じ状態なので、アミノ酸が含まれている低刺激のシャンプーで優しく洗ってあげましょう。アミノ酸は肌や髪の毛と同じ弱酸性なので、髪の毛の洗浄をしてもツッパリ感があまりないのが特徴です。
ただし、市販の石油系のシャンプーに比べると泡立ちが足りないので、しっかり洗えているのか心配になるかもしれません。ですが、根元からシャンプーすれば、髪の毛の汚れは落ちているので安心してください。
アミノ酸系シャンプーには、
- コラーゲン系
- タウリン系
- アラニン系
- サルコシン系
- グルタミン酸
- アスパラギン酸
とさまざまな種類があります。この成分を全て覚えるのは大変なので、以下のような成分表記があるものを見つけてください。
- ココイル◯◯◯
- ラウロイル◯◯◯
これらの成分表記があるシャンプーは、アミノ酸系のシャンプーです。
アミノ酸成分の他には、先ほど紹介したような保湿成分セラミドの含まれているシャンプーもおすすめ。熱による傷みでパサついた髪を、しっかり保湿しましょう。
コテやアイロンの熱で傷んだ髪には、
- アミノ酸系
- 保湿効果が高い
シャンプーを選ぶことを覚えておきましょう。
髪が傷む理由を知ってダメージに合わせたケアをする
髪の毛が傷んでしまう理由はカラーリングやパーマなどのイメージが強いですが、コテやアイロン、紫外線からもダメージを与えていることがわかりました。カラーリングやパーマを控えるのは難しいと思うので、施術したあとのケアが大切です。
自分の髪のダメージに合ったシャンプーを探して、しっかりとケアしてあげましょう。