梅雨の時期や雨の日、湿気で髪の毛が言うことを聞かず、毎朝のスタイリングに時間がかかっていませんか。
せっかくセットしても、時間が経つとうねりや広がり、頭頂部の気になる「パヤパヤ」まで現れてしまうなど、湿気による髪の悩みは尽きないものです。
そんな厄介な湿気から髪を守り、一日中快適なヘアスタイルを保つための強力な味方が、湿気対策用のヘアスプレーです。
しかし、ただ固めるだけでなく、髪をいたわる「ケア」成分が入ったものや、理想の「サラサラ」な質感を叶えるものなど種類は様々。
自分にぴったりの一本を見つけるのは意外と難しいものです。
この記事では、ヘアスプレーの正しい選び方から、人気のハード系・ソフト系・オイル系のおすすめ商品を9つ、詳しくご紹介します。
この記事を読めば、きっとあなたに最適な一本が見つかるはずです!
- 自分の髪質や目的に合った湿気対策スプレーの選び方
- スタイルをがっちり固める人気のハード系スプレー3選の特徴
- ふんわり感を保つ巻き髪向けのソフト系スタイリング剤3選の特徴
- 髪に自然なツヤとまとまりを与えるオイルスプレー3選の特徴
湿気による髪の毛のボサボサ対策!スプレーの正しい選び方

ひとくちに湿気対策スプレーと言っても、その種類は様々です。
数ある製品の中から本当に自分の髪に合った一本を見つけるためには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。
ここでは、スプレー選びで失敗しないための特に重要な3つのチェックポイントを解説します。
これらのポイントを押さえることで、あなたの髪の悩みやなりたいスタイルに最適な製品がきっと見つかります。
キープ力で選ぶ!ハードかソフトか
湿気対策でヘアスプレーを選ぶにあたり、まず最初に決めたいのがキープ力の強さです。
作りたいヘアスタイルやその日の予定を考慮し、「ハードタイプ」か「ソフトタイプ」か、どちらが自分の目的に合っているかを見極めることが、スプレー選びで失敗しないための最も重要な鍵となります。
その理由は、それぞれのタイプでセット力はもちろん、仕上がりの質感やスタイリング後の手直しの可否が全く異なるためです。
目的と違うものを選んでしまうと、スタイルがすぐに崩れてしまったり、逆に不自然なほど固まってしまったりする可能性があります。
例えば、雨や風が強い日に、きっちりまとめたアップスタイルや前髪を絶対に崩したくない場合は「ハードタイプ」が最適です。
強力なセット成分が髪を物理的にコーティングするため、外部からの湿気の侵入をしっかりとブロックします。ただし、一度スプレーすると手直しがほぼ効かず、触ると硬い感触になる点がデメリットと言えるでしょう。
一方で、巻き髪のふんわりとしたカールや、ストレートヘアの自然な毛流れを活かしたいのであれば、「ソフトタイプ」が向いています。
髪を固めすぎずに柔軟な膜を作ることで、柔らかな質感を保ちながら湿気による広がりを防いでくれますよ。
手ぐしを通せる製品も多く、ナチュラルな仕上がりを好む方にぴったりです。
理想の仕上がりは?サラサラ質感かツヤ髪か
キープ力の方向性が決まったら、次に考えたいのが「どのような質感に仕上げたいか」という点です。
主に「サラサラで軽い手触り」と「潤いのあるしっとりとしたツヤ感」、どちらを理想とするかによって選ぶべき製品は変わってきます。
なぜなら、スプレーに含まれている成分によって、仕上がりの印象は大きく左右されるからです。
ご自身の髪質や目指すスタイルに合わないものを選ぶと、髪が重くベタついて見えたり、逆に乾燥してパサついて見えたりする原因ともなり得ます。
例えば、髪が細くてペタッとしやすい方や、風になびくような軽やかな指通りを求める方には、オイルフリーの製品や、余分な皮脂を吸着するパウダーが配合されたスプレーがおすすめです。
これらは髪の表面を滑らかに整え、ベタつきの原因となる湿気や皮脂をコントロールする働きがあります。
逆に、カラーリングや熱によるダメージで髪がパサつきがちな方や、上品なまとまりと輝きが欲しい場合は、植物性オイルなどの保湿成分が配合されたスプレーが良いでしょう。
髪に潤いのヴェールをかけ、光をきれいに反射させることで、健康的で美しい印象を与えます。
ただし、髪の根元からつけすぎると、せっかくのボリュームがダウンしてしまうこともあるため、毛先を中心にスプレーするのが上手に仕上げるポイントです。
気になる頭頂部のパヤパヤ対策も忘れずに
どんなに髪全体をきれいにスタイリングできても、頭頂部からアンテナのように飛び出す「パヤパヤ」とした短い毛があると、それだけで全体の完成度が下がって見えてしまいます。
この細かい部分は、髪全体にかけるスプレーとは別に、専用のアイテムを使ってピンポイントで抑えるのが最も効果的な対策です。
この「パヤパヤ毛」、いわゆるアホ毛は、湿気を吸うとさらに浮き上がりやすくなる性質を持っています。
そのため、髪全体にスプレーを吹きかけるだけでは、こうした一本一本の短い毛まで完全に寝かせるのは難しく、特別なアプローチが必要になるのです。
最も手軽で人気なのが、リップスティックのような形状の「スティック型ワックス」です。
手を汚すことなく、気になる部分に直接なでつけるだけで、浮き毛をピタッと周囲の髪に馴染ませることができますよ。
コンパクトなのでポーチに入れておけば、外出先で気になった時の応急処置としても大変重宝します。
湿気に強い髪の毛へ!がっちり固めるハード系スプレー3選

絶対にヘアスタイルを崩したくない日に頼りになる、がっちり固めるハード系スプレー。
ここでは、市販で手軽に買える定番品から、プロが愛用するサロン品質のものまで、特におすすめの3製品を厳選しました。
それぞれのキープ力や仕上がりの違いを比較しながら、あなたの「最強の一本」を見つけてくださいね♪
※これからご紹介する商品の値段は時期により変わる場合もあります
サンスター|VO5 スーパーキープヘアスプレイ エクストラハード
「絶対にヘアスタイルを崩したくない」という強い意志を持つ日に、最も頼りになるハードスプレーの代表格がこの製品です。
雨や風といった厳しい気象条件下でも、セットしたてのスタイルを一日中しっかりと維持することに特化して開発されています。
また、ただ固めるだけでなく、ホホバ種子油やアボカド油など5種類のVitalOilが配合されており、髪をケアする配慮がなされているのも嬉しいポイントです。
無香料タイプなので、性別や年齢を問わず、また他の香水の香りを邪魔することなく使える点も、長年多くの人に支持されている理由の一つでしょう。
内容量:330g
価格:1,078円(税込)
花王|ケープ 3Dエクストラキープ
強力なキープ力と、ふんわりとした自然な仕上がりという、一見すると相反する要素を見事に両立させた実力派のスプレーです。
がっちり固めたいけれど、いかにも「固めています」という不自然な見た目は避けたい、という方に最適です。
巻き髪や空気感のあるボブスタイルなど、動きを残しつつ湿気対策をしたい、というニーズに応えてくれます。
ドラッグストアなどで手軽に購入できるため、多くの人にとって最も身近で信頼できる湿気対策の選択肢と言えるでしょう。
内容量:180g
価格:436円(税込)
ロレアル プロフェッショナル|エルネットピュール
世界中のプロのヘアスタイリストから、半世紀以上にわたって愛され続けている「伝説」とも称されるサロン品質のスプレーです。
その人気の秘密は、高いキープ力を誇りながらも、驚くほど自然でしなやかな仕上がりになる点にあります。
非常に細かい霧が髪を均一に包み込むため、ゴワつきやベタつきをほとんど感じさせません。
このスプレーの最も特筆すべき点は、ハードスプレーでありながら、塗布後にブラシを通すことができ、ある程度の手直し(リスタイル)が可能なことです。
価格:908円(税込)
内容量:207g
ふんわりキープ!巻き髪向けソフト系スプレー3選

巻き髪のやわらかな質感を一日中キープするのは、湿気の多い日には至難の業です。
ここでは、髪をカチカチに固めることなく、ふんわりとしたカールを維持してくれる優秀なスタイリング剤を3つ厳選しました。ア
イロン前に使うことで効果を発揮するベーススプレーから、スプレーが苦手な方向けのミルクタイプまで、それぞれの特徴を詳しく解説します。
Global Style Japan|ルフト ヘアスプレー
アイロンで巻いても、湿気ですぐにカールが取れてしまうという悩みに応えるために開発された、巻き髪専用のベースメイクスプレーです。
スタイリングの仕上げに使うのではなく、ヘアアイロンを通す前の乾いた髪に使うのが大きな特徴です。
あらかじめ髪に吹きかけておくことで、熱によるダメージから髪を守るプロテクト効果と、セット力を高める下地効果を同時に発揮します。
仕上がりはあくまでソフトで、髪が硬くならないため、手ぐしが通るほどの自然な質感を求める方に最適です。
内容量:180g
価格:1,214円(税込)
N.(エヌドット)|N.ベースヘアスプレー1
多くの美容室で採用され、その品質と洗練されたデザインで絶大な人気を誇る「N.」シリーズ。
これは、プロの現場でも使われるスタイリングの土台作りのためのベーススプレーです。
こちらもアイロン前に使用するタイプで、熱から髪を守りながら、後に使うスタイリング剤のパフォーマンスを高め、スタイル全体の持ちを良くする効果があります。
毎日のスタイリングが楽しみになるような心地よい香りに包まれながら、指通りの良い、まとまりのある髪に整えてくれます。
内容量:160g
価格:1,760円(税込)
ルベル|トリエ エマルジョン 8
これはスプレーではありませんが、「巻き髪のふわっとしたカール感を、弾力を保ったまましっかりキープしたい」というニーズに完璧に応えてくれる、ミルクタイプのスタイリング剤(エマルジョン)です。
スプレー特有のパリッとした質感が苦手な方に、ぜひ一度試していただきたい製品です。
クリームのように髪に馴染ませることで、しなやかでありながら高いセット力を発揮します。
保湿力が高く、パサつきがちな髪にも潤いを与え、まとまりを良くしてくれますよ。
価格:1,760円(税込)
内容量:120mL
ヘアケアも叶う!ツヤとまとまりを出すオイルスプレー3選

湿気によるパサつきや広がりを抑え、美容院帰りのような美しいツヤ髪に仕上げたい。そんな願いを叶えてくれるのが、スタイリングの仕上げに使うオイルスプレーやツヤ出しスプレーです。
ここでは、ただ見た目を整えるだけでなく、高いヘアケア効果も期待できる優秀なアイテムを3つ厳選しました。
伝統的なオイルを使ったものから、香りや軽やかな使用感が魅力のものまで、それぞれの特徴を詳しく解説します。
黒ばら本舗|ツバキオイル さらつやスプレー
古くから日本人の美しい髪を支えてきた「椿オイル」の力を、現代のライフスタイルに合わせて手軽なスプレーで実感できる、信頼と実績のある製品です。
髪を固めるのではなく、自然なツヤとまとまりを引き出すことに特化しています。
ただツヤを出すだけでなく、髪を補修する効果も期待できるのが、この製品の優れた点です。
さらに、紫外線や乾燥による静電気といった、湿気以外の日常的なダメージ要因からも髪を守ってくれる多機能性も魅力と言えるでしょう。
内容量:100g
価格:705円(税込)
Kyogoku|KYOGOKU ブラックダイヤモンド
世界的に有名な美容師、京極琉氏がプロデュースした、まるでサロンでトリートメントを施した直後のような、ワンランク上の上質な輝きを髪に与えるスプレーです。
その名の通り、髪にダイヤモンドのような美しいツヤを与えることを目的に開発されています。
髪質改善が期待できる成分も惜しみなく配合されており、使い続けることで髪そのものを健やかに導くことを視野に入れています。
また、紫外線などの外部刺激から髪を保護する効果も兼ね備えているため、日中のダメージケアとしても非常に優秀です。
内容量:95g
価格:1,840円(税込)
ダリヤ|momori さらっとツヤめくヘアスプレー
思わず触れたくなるような「さらツヤ髪」を、甘く可愛らしい香りと共に叶えてくれる、特に若い世代から人気の高いツヤ出しスプレーです。
蟠桃(ばんとう)エキスなど4種類の桃由来成分と、潤いを保つ保水成分が、髪を優しくケアします。
このスプレーの大きな魅力は、オイル系にありがちな重さやベタつきがなく、製品名の通り「さらっと」した軽い仕上がりになる点です。
湿気によるうねりや広がりを抑え、静電気の発生を防ぐ効果もあるため、季節を問わず活躍してくれるでしょう。
甘く優しいフルーティフロールの香りが、使うたびに気分を上げてくれます。
価格:794円(税込)
内容量:100g
湿気から髪の毛を守るスプレーの正しい使い方

ヘアスプレーの効果を最大限に引き出し、湿気が多い日でもスタイリングを一日中キープするためには、ただ闇雲に吹きかけるのではなく、いくつかの重要なポイントを押さえた「正しい使い方」を実践することが不可欠です。
まず最も基本的なポイントは、スプレーと髪との「距離」です。髪全体に均一に塗布する場合、スプレー缶は髪から必ず20cmほど離して使用してください。
この距離が近すぎると、一箇所に薬剤が集中してしまい、その部分だけがベタついたり、不自然にテカテカ光ったりする原因になります。
次に、多くの人が見落としがちなのが、「髪の内側」へのアプローチです。
湿気は髪の表面からだけでなく、内側からも影響を及ぼし、スタイルが崩れる原因となります。
そのため、髪の表面だけを固めても、内側からうねりや広がりが発生してしまうのです。
これを防ぐためには、髪のブロックをいくつか手で持ち上げて、その内側にも忘れずに軽くスプレーを吹きかけておくことが大切です。
この一手間を加えるだけで、ヘアスタイル全体の耐久性は格段に向上します。
最後に、全体のキープ力を高めたら、特に崩したくない部分をピンポイントで補強しましょう。
例えば、前髪や顔周りの後れ毛、毛先のカールなどをより確実に固定したい場合は、コーム(櫛)にスプレーを吹き付け、そのコームで優しくとかすように整えるテクニックが有効ですよ。
こうすることで、つけすぎを防ぎながら、自然な毛流れをキープできます。
いずれの工程においても、「つけすぎない」ことが大前提です。
少量から試して、必要に応じて少しずつ足していくことを心がけましょう。

まとめ
今回は、湿気対策ヘアスプレーについて、選び方のポイントから目的別のおすすめ商品、そして効果を最大化する正しい使い方まで詳しくご紹介しました。
自分にぴったりの一本を見つけるには、まず「キープ力の強さ」や「理想の仕上がり」を明確にすることが大切です。
この記事で解説したポイントを実践し、あなたに最適な一本を味方につけて、湿気の多い日でも自信の持てるヘアスタイルを楽しみましょう♪