くせ毛やうねりで髪が広がって、毎朝のスタイリングに時間がかかって大変…なんてこと、ありませんか?
特に湿気が多い日は、せっかくアイロンで伸ばしても、午後にはうねりが出てきて思い通りにならなくて落ち込むこともありますよね。
この記事では、洗い流すタイプや洗い流さないタイプ(アウトバス)の違い、髪質改善を目指せる選び方、そしてメンズ向けのおすすめまで詳しく解説します。
- くせ毛の原因とトリートメントの役割
- 髪質に合わせた選び方のポイント
- 市販やサロン専売品のおすすめアイテム
- 効果を高めるトリートメントの使い方
くせ毛トリートメントの種類と選び方

まず、くせ毛トリートメントといっても、いろいろな種類がありますよね。
お風呂で使う「洗い流すタイプ」と、お風呂上がりに使う「洗い流さないタイプ」。この2つは似ているようで、実は役割が明確に違います。
まずはそれぞれの特徴を知って、自分の髪質やライフスタイルに合うものを見つけるのが、くせ毛ケアの第一歩かなと思います。
洗い流すトリートメントの特徴
一般的に「インバストリートメント」や「ヘアマスク」と呼ばれるものですね。
これは主に、シャンプーで汚れを落とした後の「素」の髪に、栄養を内部に補給したり、ダメージを補修したりする役割が大きいです。
くせ毛の原因の一つは、髪内部の水分バランスの乱れです。
ダメージで髪に穴が空いている(ポーラス毛)状態だと、湿気を吸いやすくなって広がります。
洗い流すトリートメントは、その穴を埋めるための補修成分(ケラチンやアミノ酸など)や、水分を抱え込む保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸など)を髪の芯まで届けることを目的としています。
髪のパサつきやダメージが特にひどい時は、週に1〜2回のスペシャルケアとして、より成分が濃厚な「ヘアマスク」タイプを使うのがおすすめです。
こうした内部補修系は、くせ毛ケアの土台作りとして、ぜひ押さえておきたいアイテムですね。
洗い流さないトリートメントの役割
こちらは「アウトバストリートメント」とも呼ばれますね。
タオルドライした後、ドライヤーで乾かす前につけるのが基本です。
オイルタイプ、ミルクタイプ、ミストタイプなど、テクスチャも様々で、どれを選ぶかも重要です。
主な役割は、インバスタイプとは逆で、髪の外部コーティングがメインですね。
ドライヤーの熱や、寝ている間の枕との摩擦、日中の紫外線といった外的ダメージから髪を守ってくれる「保護膜」のようなイメージです。
くせ毛の人は、髪表面のウロコ状の「キューティクル」が開きやすかったり、乱れやすかったりする傾向があります。
このキューティクルが開いていると、せっかく内部に入れた栄養や水分が逃げてしまい、湿気も入り込みやすくなるのです。
アウトバストリートメントは、このキューティクルをピタッと閉じ、髪表面をなめらかに整えてくれます。
オイルタイプはしっとり重めに仕上げたい時、ミルクタイプは内部保湿もしつつサラッとまとめたい時、ミストは寝癖直しや軽い保護に使えます。
髪質に合うアイテムの選び方
くせ毛と一口に言っても、髪質は人それぞれ違いますよね。
「口コミが良いから」と選んだアイテムが、自分の髪質に合わないと、ベタついたり、逆にパサついたりすることも…。
ここでは、大きく2つのタイプに分けて、選び方の目安をお話しします。
このタイプは、髪の水分をしっかり閉じ込めて、ある程度の重さで広がりを物理的に抑えてくれるアイテムが合うかなと思います。
インバスなら、シアバターやアルガンオイルなど、油分がしっかり配合された、こっくりした重めのテクスチャのヘアマスクがおすすめです。
アウトバスなら、迷わず保湿力の高いヘアオイルを選びます。重めのテクスチャのものでもしっかり馴染み、ツヤとまとまり感が出やすいですね。
このタイプの方が重いオイルなどを使うと、せっかくのボリュームがなくなってペタンコになってしまうかも…。
インバスでも「ふんわり」「サラサラ」といった仕上がりのものを選び、アウトバスは油分が控えめなヘアミルクやヘアミストタイプがおすすめです。
髪内部の水分補給をメインに考え、表面のコーティングは軽めにするイメージです。
くせ毛におすすめの市販で人気トリートメント3選

最近はドラッグストアなどで手軽に購入できる市販のトリートメントも、くせ毛ケアに特化した優秀なアイテムが本当に増えましたよね。
価格も手頃で続けやすいのが最大の魅力です。
ここでは、くせ毛の悩みにアプローチしてくれる3つの市販トリートメントをご紹介します。
Dear Beaute HIMAWARI オイルイントリートメント(リッチ&リペア)
くせ毛ケアの市販品として非常に人気が高い「ひまわり」。
髪のゆがみ(うねり・くせ・パサつき)を整える「プレミアムヒマワリオイルEX」を配合しているのが最大の特徴です。
ダメージを補修しながら、髪内部の脂質と水分のバランスを整え、湿気による髪のうねりもコントロール。広がりを抑えて、雨の日でも扱いやすい、しっとりまとまる髪へ導いてくれます。
- 値段: 2,090円(税込・Amazon)※200g×2個パックの価格
- 内容量: 200g
Essential flat ボリュームダウン トリートメント
「エッセンシャル flat」は、まさにくせ・うねり髪のために開発されたシリーズです。
ゴワゴワして扱いづらい髪を、やわらかく整える「ときほぐし成分(イソステアリルグリセリル)」を配合。
ドライヤーやアイロンの「熱」を利用して髪をときほぐし、指通りを良くしてくれるのが特徴です。
ダメージ補修成分(乳酸)も配合されており、パサつきを抑えて、しなやかにまとまる髪を目指せます。
- 値段: 1,380円(税込・Amazon)
- 内容量: 500ml(ポンプ)
&honey(アンドハニー)ディープモイスト ヘアパック1.5
髪の水分量と保湿力にとことんこだわった「&honey」。
このヘアパックは、製品の90%以上がはちみつやローヤルゼリー、アルガンオイル、ヒアルロン酸などの保湿&補修成分で構成されています。
髪の保水力を高める「保水ブースターヘアパック」として、特に髪のパサつきや乾燥が気になるくせ毛の方におすすめです。
高い水分量で、髪に新しい潤い感を与えてくれます。
- 値段: 930円(税込・楽天市場)
- 内容量: 130g
メンズも使えるくせ毛におすすめのトリートメント3選

最近は、くせ毛や髪のパサつきに悩む男性も増えていますよね。
短髪でもくせ毛だとスタイリングが難しかったり、清潔感が出にくかったりします。
次に男性でも使いやすい、くせ毛ケアにおすすめのトリートメントを3つご紹介します。
バルクオム THE TREATMENT
メンズスキンケアブランドとして有名なバルクオムのヘアトリートメントです。
重さを感じさせずに保湿し、髪1本1本にハリと潤いを与えます。
ヒートプロテクト成分(γ-ドコサラクトン)やダメージ補修成分も配合されており、ドライヤーの熱や乾燥から髪を守りながらケア。
短髪の方でも使いやすいよう、頭皮についても問題ない処方になっているのも嬉しいポイントです。
- 値段(税込): 3,630円
- 内容量: 180g
ハホニコ ケラプラスファイバートリートメント
カラーやパーマによるダメージ、髪のうねりが気になる方におすすめのトリートメントです。
最大の特徴は、髪の主成分である「ケラチン」を贅沢に配合している点。
ダメージによって空洞化した部分にケラチンが浸透し、髪内部のうるおいバランスを整え、ハリ・コシのあるすこやかな髪へと導いてくれます。
- 値段(税込): 2,800円
- 内容量: 250g
NILE スカルプトリートメント ヘアパック
髪のダメージ補修だけでなく、頭皮環境にもアプローチできるノンシリコンのトリートメントです。
乾燥によるフケやかゆみ、加齢による髪のハリコシ不足が気になる方にもおすすめです。
頭皮に直接塗り込んでマッサージすることができ、健康な髪が生える土台を整えます。さっぱりとしたラフランスの香りも男性に人気ですよ。
- 値段(税込): 2,455円
- 内容量: 290ml
美容室専売品!くせ毛に最強のトリートメント3選

市販品も優秀ですが、やはりサロン専売品は毛髪科学に基づいた先端技術や高濃度の補修成分が魅力です。
「くせ毛を本気でどうにかしたい」「ワンランク上のケアをしたい」という方に向けて、美容室専売品のトリートメントを3つ厳選してご紹介します。
ケラスターゼ マスク オレオ リラックス
くせ毛ケアの王道とも言える、ケラスターゼの「オレオ リラックス」シリーズのヘアマスクです。
日本の研究開発部門が開発した「モルフォユイルテクノロジー」を搭載し、高湿度でも1日中まとまりが続く髪を目指せます。
植物由来の保湿成分(プルケネチアボルビリス種子油など)が髪の水分バランスを整え、くせを抑えて、なめらかでツヤのある髪に導きます。
- 値段(税込): 6,380円
- 内容量: 200ml
ミルボン オージュア インメトリィ ヘアトリートメント
日本のトップサロンブランド、ミルボンの中でも最高峰ライン「オージュア」のくせ毛対応トリートメントです。
この製品は、くせ毛の「ゆがみ」に着目。2種類のケラチン(補修成分)が髪内部の構造を整え、ゆがみを補修します。
乾かすだけでまとまり、ツヤのある美しい髪に仕上がると、美容師からの信頼も厚いアイテムです。
- 値段(税込): 6,600円
- 内容量: 250g
シュワルツコフ BCクア フォルムコントロール トリートメント
湿気でうねったり広がったりしやすい髪を、おさまりやすい髪に導くサロン専売トリートメントです。
独自のテクノロジーで髪内部の水分バランスを整え、湿度の影響を受けにくい状態をキープ。
アミノ酸(毛髪補修成分)が日々蓄積されたダメージもしっかり補修し、まとまりとツヤを与えてくれます。
- 値段(税込): 2,640円(Amazon参考価格)
- 内容量: 250g
※価格は変動することがあります。
効果を高める効果的なトリートメントの使い方

良いトリートメントも、使い方次第で効果が半減してしまうかもしれません。
効果を高める使い方は、まずシャンプー後に水気をしっかり切ることが重要です。
髪がびしょ濡れだとトリートメントが薄まってしまうため、塗布する前に手やタオルで優しく水気を絞りましょう。
次に、トリートメントを塗布しますが、頭皮(根元)につけるとベタつきやボリュームダウンの原因になるため、ダメージが気になる耳下から毛先にかけてを中心に、揉み込むようにつけるのがコツです。
手でつけるだけではムラになりがちなので、粗めのコームで優しくとかし、髪1本1本に均一に行き渡らせると効果がアップします。
最後に、しっかり洗い流しましょう。すすぎ残しは頭皮トラブルや背中ニキビの原因にもなるため、「ぬるぬる」感が消え、「しっとり・なめらか」な手触りになるまですすぐことが大切です。
まとめ
ここまで、くせ毛トリートメントについて色々とお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
くせ毛と一言でいっても、髪質やダメージレベル、求める仕上がりは本当に人それぞれです。
「最強」と噂のアイテムが、自分にとっても最強とは限らないのが、ヘアケアの難しいところであり、面白いところでもあるかなと思います。
大切なのは、まず自分の髪の状態(太い?細い?ダメージは?しっとりさせたい?サラサラにしたい?)をよく知ること。
そして、インバス(洗い流す)でしっかり内部補修をしつつ、アウトバス(洗い流さない)で外部から守ってあげること、この両輪が大事かなと思います。
この記事が、あなたの髪にぴったりの「くせ毛トリートメント」を見つける、何か少しでもヒントになれば嬉しいです。
自分に合うケアを見つけて、憂鬱な雨の日も少しでも快適に過ごせたら最高ですね。
