縮毛矯正はくせ毛を伸ばして艶髪ストレートにできるメニューなのですが、仕上がりに満足できる場合とできない場合があります。
満足できない原因としては
- 自身が行いたい施術内容を把握しきれていない
- 価格だけで選び、施術内容やスタイリストの経験値を理解できていない
などが挙げられます。
思い切って高い料金を払ったのに、料金に見合った結果にはならないケースや安く出来るからと選んでしまい納得のいかない結果になるのは避けたいはずです。
ただ、縮毛矯正の相場が分かりづらい事や施術の方法が豊富な事から初めての縮毛矯正をする美容室を選ぶのは難しいと考える方も多いのではないでしょうか?
今回は、縮毛矯正の基本相場や値段に関する注意点について解説していきたいと思います。
縮毛矯正の基本の相場を解説
縮毛矯正は美容室によって料金は大きく異なります。
費用がいくらかかるのか気になる方も多いはず。
料金相場を把握しておくことで、美容師に相談する際やサロンを比較する際に役立ちます。
本項目では全体・前髪・部分縮毛矯正の価格帯に加え、都心と地方での料金差についても詳しく解説します。
全体縮毛矯正の相場(10,000〜25,000円前後)
髪全体の施術は最も一般的なメニューです。
料金は10,000円〜25,000円前後が目安で、髪の長さや薬剤の種類によって変動します。
特にロング料金が加算されるケースが多く、肩下や胸下の長さになると数千円の追加費用が必要になる場合があります。
また、酸性縮毛矯正のようにダメージを抑えた最新技術を取り入れているサロンでは、通常よりも料金が高く設定される傾向があります。
ダメージ毛やブリーチ毛など、従来の薬剤では負担が大きい髪質に対応できることから、価格の高さにも納得感があると言えるでしょう。
縮毛矯正の持ちを良くするためには、施術後のシャンプーやトリートメントなどヘアケアの継続も欠かせません。
前髪だけなら5,000〜8,000円でOK
前髪だけに縮毛矯正をかける場合、料金は5,000〜8,000円程度が目安です。
施術範囲が限られるため短時間で済み、コストも抑えられるのが特徴です。
前髪はうねりや癖毛が目立ちやすい部分で、毎朝のスタイリングに時間がかかるという悩みを解消できます。
口コミでも「前髪だけで印象が大きく変わった」「スタイリングが楽になった」といった評価が多く見られます。
ただし、前髪は毛量が少なくデザインの自由度が高いため、経験豊富なスタイリストに施術してもらうことが仕上がりを左右します。
部分縮毛矯正の料金(5,000〜10,000円程度)
部分的に縮毛矯正をかける場合は、料金は5,000〜10,000円程度が一般的です。
対象となるのは、顔まわり・もみあげ・襟足など、特に癖やうねりが強く出やすい部分です。
全体にかける必要がない人にとっては、自然な仕上がりとコストパフォーマンスの良さが魅力です。
部分縮毛矯正は、髪全体のダメージを抑えたい人にも適しています。
薬剤やアイロンを当てる範囲を限定できるため、全体の負担を軽減しながら気になる部分だけを改善できます。
特にブリーチ毛やダメージ毛の人にとっては、全体矯正よりもリスクが少なく、継続的に利用しやすい方法の一つです。
美容師の提案によっては「前髪+顔まわり」「襟足のみ」など細かくメニューが設定されることもあり、自分の悩みに合わせた施術が可能です。
都心と地方での料金が異なる理由
縮毛矯正の料金は、同じ施術内容でも地域によって大きな差があります。
東京都心や大阪などの主要都市では、相場が15,000〜25,000円前後と高めに設定されています。
理由としてはサロンの家賃や人件費が高いこと、最新の薬剤や酸性縮毛矯正などの技術を導入していることが影響しています。
一方で、地方の美容室では10,000〜15,000円前後と比較的リーズナブルに施術できるケースが多いです。
地方では、都心と比較して家賃が落ち着いていたり、人件費が抑えられている落ち着いていることもありリーズナブルな価格を実現できています。
料金の差はありますが、都心は最新の薬剤や高い技術力を持つスタイリストが多い、地方はコストを抑えやすいというそれぞれのメリットがあります。
サロンによって料金が異なる理由
縮毛矯正の料金は一律ではなく、美容室によって幅があります。
相場としては全体で10,000〜25,000円程度ですが、同じエリア内のサロンでも料金に差が出ることがあります。
背景としては、使用する薬剤や技術のランク、髪の長さやダメージの度合い、施術にかかる時間やスタイリストの経験値といった要素が関係しています。
料金を比較する際には単純な金額差を見るのではなく、どのような条件で費用が設定されているのかを理解することが重要です。
ここでは、料金が変動する主な3つの理由について解説します。
薬剤や技術のランクの違い
美容室によって採用する薬剤は異なり、料金差の大きな要因となります。
一般的なアルカリ縮毛矯正は比較的リーズナブルで、施術費用を抑えたい人に向いています。
一方で、ダメージを抑えて自然な仕上がりを得られる酸性縮毛矯正は、高品質な薬剤を使用するため料金が高めに設定されています。
特にブリーチ毛やカラー履歴がある髪質の場合は、酸性タイプや最新のケア成分を配合した薬剤を使う必要があり、20,000円以上になるケースも珍しくありません。
また、薬剤だけでなく技術のランクも料金に影響します。
毛流れに合わせたアイロン操作や、髪質に適した薬剤塗布を丁寧に行えるスタイリストは、仕上がりの持ちやダメージ軽減において差を生みます。
以上の事からトップスタイリストや技術力に定評のある美容師に依頼すると、施術料金が上がり、価格差が生じる理由となります。
髪の長さやダメージ度合い
髪の長さも料金に直結する原因の1つです。
ショートやボブに比べて、セミロングやロングは薬剤の使用量が多く、アイロン工程にも時間がかかるため追加料金が発生します。
美容室のメニューでは「ロング料金」として2,000〜5,000円程度が加算されるのが一般的です。
特に腰までのスーパーロングの場合、全体の施術時間が大幅に増えるため、ベース料金と合わせると25,000円を超えることもあります。
更に、髪のダメージ度合いによっても料金が変わります。
ブリーチやハイトーンカラーを繰り返している髪は薬剤の反応が不安定になりやすいため、専用の前処理剤やトリートメントを併用する必要があります。
髪に適したケアを行うことで施術の安全性や仕上がりを高められますが、料金も上乗せされる傾向があります。
髪の状態が悪い場合は、縮毛矯正自体が断られるケースもあるため、事前のカウンセリングで追加費用がいくらかかるのかを確認しておくことが大切です。
施術時間・スタイリストの経験値
縮毛矯正は2〜3時間かかる施術ですが、髪の量や癖の強さによっては4時間以上かかることもあります。
施術時間が長くなれば、美容室の稼働コストやスタイリストの拘束時間も増える事から料金が高くなる傾向にあります。
短時間で仕上げられるスキルや、効率の良い薬剤選定ができるスタイリストに担当してもらえると、時間的な負担も少なく満足度が高まります。
また、スタイリストの経験値やポジションによっても料金は変動します。
アシスタントや若手美容師が行う場合は比較的安価に設定されていますが、トップスタイリストや店長クラスが担当する場合は技術料や指名料が加算されるケースがあります。
口コミやサロンランキングで評価が高い美容師ほど料金が上がる傾向があり、特に都心部では20,000円を超える価格帯も珍しくありません。
安く縮毛矯正を受ける方法
縮毛矯正はまとまりにくい髪質を扱いやすく整える効果がある一方で、料金は決して安くはないです。
コストを抑えつつも仕上がりや安全性を確保する方法を知っておくことが重要になります。
本項目では縮毛矯正を受ける方法を解説していきます。
学割やクーポンを利用する
学生の場合、美容室が設定している学割を利用することで料金を下げられる可能性があります。
学生証の提示だけで正規料金から2,000〜3,000円程度引かれるケースもある為、学生は学割のあるサロンを検討するのも1つの手段になります。
また、ホットペッパービューティーなどの予約サイトやアプリには、縮毛矯正専用の割引クーポンが掲載されている事もあります。
更に、美容室によっては平日限定クーポンや時間帯限定クーポンを発行している場合もあり、来店のタイミングを工夫すればお得に利用できます。
前髪・部分だけを選ぶ
上述したように髪全体に縮毛矯正を施すと料金は高額になりますが、部分的な施術に絞ればコストを抑えることができます。
特に前髪だけの縮毛矯正は需要が高く、全体の半額以下で施術できるケースもあります。
前髪は顔の印象を大きく左右する部分であり、前髪を縮毛矯正するだけでも印象が変わったり、スタイリングが楽になるといったメリットがあります。
全体のボリュームやうねりが気にならない場合には、必要最低限の範囲だけで済ませるのが費用に対する効果が高く見込めます。
まずは初めから全体的に縮毛矯正をするのではなく、部分的な施術を組み合わせて費用を抑える事も検討するのも良いのではないでしょうか。
新規客キャンペーンを狙う
美容室によっては、新しい顧客を獲得するために初回限定の割引キャンペーンを実施している店舗もあります。
縮毛矯正も対象になっていることが多く、通常価格より3,000〜5,000円程度安くなる場合もあります。
初回限定のキャンペーンは、リピーターを増やすことを目的としているため、技術や仕上がりの質も妥協されにくいのが特徴です。
特に大型の美容室チェーンや人気エリアの店舗では、競合との差別化を図るために大幅な割引を行っていることも多いです。
キャンペーン情報は予約サイトや公式ホームページやSNSといった媒体に載っている事があるので、複数の店舗を比較し選ぶことでお得な条件を見つける事ができます。
料金だけで選んで大丈夫?注意したいポイント
上記では安く縮毛矯正をする方法について触れましたが、料金だけで選ぶと後悔するケースがあります。
美容室ごとに使用している薬剤や技術、施術にかける時間は異なります。
よって、値段の安さだけに注目すると仕上がりや髪の健康状態に大きな差が出てしまい満足のいかない結果に繋がる事も考えられます。
満足のいく縮毛矯正を行う為にも、以下では値段の他に気を付けるポイントについて解説をしていきます。
安さ優先だとダメージや仕上がりに差が出る
縮毛矯正は髪の内部構造に働きかける高度な施術であるため、薬剤の質やアイロン操作の正確さによって結果が大きく変わります。
料金を大幅に抑えている美容室では、低価格の薬剤を使用している可能性や、施術時間を短縮するために必要な工程を省くケースがあります。
結果として、表面上はストレートに見えても数週間でうねりが戻ったり、髪全体がパサついたりすることがあります。
更に、熱処理や薬剤コントロールが不十分だと毛先の切れ毛や枝毛につながり、修復に長期間かかることもあります。
施術後に美しい状態を維持するためには、価格だけではなく、薬剤の安全性やスタイリストの経験値に注目することが重要です。
酸性縮毛矯正など最新メニューは高額だが持ちが良い
従来の縮毛矯正はアルカリ性の薬剤を用いることが多く、クセはしっかり伸びるものの、髪質によっては強いダメージが出やすいという課題がありました。
近年注目されている酸性縮毛矯正は、髪や頭皮に優しい薬剤を使用し、自然な柔らかさを保ちながらクセを整える技術です。
時間と手間がかかるため料金は高めに設定されていますが、持ちが良く、仕上がりのツヤや手触りも優れていると評価されています。
特にカラーやブリーチを繰り返した髪、加齢による細毛や軟毛には効果的であり、長期的に見ればトリートメントやダメージ修復にかかる費用を減らすことに繋がります。
そのため、高額なプランであっても結果的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。
口コミや施術実績も確認しておくと安心
料金設定に納得して施術を受けても、技術力や接客の質に満足できなければ結果的に納得がいかない場合もあります。
納得のいく施術を受けるためにも、事前に口コミや施術実績を確認しましょう。
予約サイトやSNSには、実際に施術を受けた人の仕上がり写真や感想が掲載されている場合があり、料金に見合った価値があるかどうかを判断する材料になります。
更に、公式ホームページや美容師の個人アカウントでスタイル事例を公開していることもあり、得意な髪質や施術の方向性を知る手がかりとなります。
口コミ等の実績を確認することで、安心して任せられるスタイリストを選びやすくなり、価格だけでは測れない信頼性を確保できます。
まとめ|自分の予算に合った縮毛矯正を選ぼう
縮毛矯正をするにも、相場が美容室で異なる事や施術内容が違ってきます。
安さだけで選んだり、なんとなくで施術内容を選ぶとダメージや不満につながる可能性があるので注意が必要です。
失敗しない縮毛矯正をする為には、縮毛矯正を行う箇所を限定した方法や薬剤の種類やスタイリストの経験、割引が効くか、口コミなども参考にして選ぶことで費用を抑える事や納得のいく施術に繋がります。
相場を理解し、自身の希望内容への理解を深めていく事で自身に合うサロン選びを実現させましょう。

