縮毛矯正とブリーチは、どちらも髪を美しく見せるための人気の施術ですが、この二つを同時に行うことは可能なのでしょうか?
「縮毛矯正もしたいけど、髪色も明るくしたい」と思っている一方で、髪へのダメージやリスクも気になりますよね。
本記事では、縮毛矯正とブリーチを同時に行う際のリスクや、髪に与えるダメージ、どちらの施術を先に行うべきか、そして安全に施術を行うためのポイントを詳しく解説していきます。
また、同時施術による髪のチリチリ感や、施術ができない場合の対処法、理想の期間についても併せて解説します。
あなたの髪を健康に保ちながら理想のスタイルを実現するためのヒントが沢山書かれているので、最後までお読み頂ければ縮毛矯正とブリーチの両方を安全に楽しむための知識が身に付くはずです。
縮毛矯正とブリーチの同時施術は避けるべき
縮毛矯正とブリーチを同時にするのはおすすめしません。
理由は、縮毛矯正とブリーチどちらも髪に対して負荷を与える施術だからです。
縮毛矯正は髪の内部構造を変えて真っ直ぐにする工程であり、強い薬剤を使用します。
一方、ブリーチも髪の色素を抜き取るため、強い薬剤が使われます。
同時に行うと髪に強いダメージが加わり、チリチリになってしまう可能性もあるのです。
ダメージによって髪が脆くなると、施術後に髪が切れてしまうことも珍しくありません。
さらに、髪の健康を損なうことで、日常的なスタイリングが難しくなるだけでなく、髪の成長にも悪影響を及ぼします。
美しい髪を保ちたい場合は、縮毛矯正とブリーチを同時に行うのは避けた方が良いでしょう。
髪を健康に保ちながら理想のスタイルを実現するためには、縮毛矯正とブリーチを同時にせず、適切な間隔を設けて施術を行うことをおすすめします。
縮毛矯正とブリーチの効果や仕組みとは?
縮毛矯正とブリーチは、美しい髪を手に入れるためのメニューですが、同時に行うと多くのリスクが伴います。
では、同時施術のリスクを知るために、縮毛矯正とブリーチの基本的な仕組みと効果を簡単にご紹介します。
縮毛矯正とは?
縮毛矯正は、クセ毛やうねりのある髪をまっすぐにするためのメニューです。
薬剤を髪に塗布し、髪の内部構造を変えることで、くせ毛をまっすぐにします。
そして、髪は滑らかでツヤのある仕上がりになります。
縮毛矯正のメリット
- くせ毛を伸ばしてストレートにする
- 髪のボリュームが抑えられ、扱いやすくなる
- 湿気や雨の日でも髪が広がりにくい
縮毛矯正のデメリット
- 髪へのダメージが大きい
- 定期的なメンテナンスが必要
- 自然なカールやウェーブが失われる
ブリーチとは?
ブリーチは、髪の色を明るくするためのメニューです。
過酸化水素やアンモニアを使用して、髪のメラニン色素を分解し、髪を脱色することで鮮やかなカラーリングが可能になります。
ブリーチのメリット
- 幅広いカラーバリエーションが楽しめる
- 髪色を大幅に変えることができる
- ヘアスタイルの表現力が増す
ブリーチのデメリット
- 髪へのダメージが大きい
- 髪が乾燥しやすくなる
- カラーの持ちが短く、頻繁なケアが必要
縮毛矯正とブリーチの同時施術のリスク
縮毛矯正とブリーチはどちらも強い薬剤を使用するため、髪へのダメージが大きく、リスクが付きまといます。
そのため、髪の健康を保つためには、リスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
縮毛矯正は髪の内部構造を変えて直毛にするため、タンパク質や水分が失われやすくなります。
一方、ブリーチは髪のメラニン色素を脱色する過程で髪のキューティクルにダメージを与え、髪が脆くなる原因となります。
二つの施術を同時に行うことで、髪が極度に乾燥し、切れ毛や枝毛が増えるリスクが高まります。
髪質の変化
縮毛矯正後の髪質の変化
- 髪内部のタンパク質が硬化する
- 髪がまっすぐになり、ボリュームが減る
- 髪が滑らかになり、スタイリングがしやすくなる
ブリーチ後の髪質の変化
- 髪のタンパク質が減少する
- 髪が乾燥してパサつきやすくなる
- 髪が柔らかくなり、弾力が失われる
縮毛矯正とブリーチの同時施術による変化
- チリチリ髪
縮毛矯正とブリーチを同時に行うと、髪がチリチリになりやすく、手触りが悪くなります。これは髪のキューティクルが極度に損傷し、髪が水分を保てなくなるためです。 - 柔軟性の低下
髪が硬くなり、柔軟性が失われることで、スタイリングが難しくなります。これは髪内部のタンパク質が損傷するためです。
縮毛矯正とブリーチをしたいなら順番や間隔はどうするべき?
決して、縮毛矯正&ブリーチどちらか1つしかできない訳ではありません。
施術の順番や期間を守れば、縮毛矯正&ブリーチどちらも行うことが可能になるのです。
それぞれの施術が髪に与える影響を理解し、ダメージを最小限に抑えるための方法を見ていきましょう。
縮毛矯正を先に行う
縮毛矯正は、髪の内部構造を組み換える特殊なメニューがゆえに、強い薬剤を使用して施術を行います。
一方、ブリーチは髪の色素を抜き取るために強い薬剤を使用しますが、髪の内部のタンパク質を減少させる効果があります。
もし、ブリーチを先に行うと、髪の内部のタンパク質が減少し、次に行う縮毛矯正の効果が十分に発揮されない可能性があります。
ブリーチが髪の構造に影響を与え、縮毛矯正の工程を妨げるためです。
結果、縮毛矯正がうまくいかず、髪が思い通りに真っ直ぐにならないことがあります。
正しい順番での施術
- 縮毛矯正 髪の内部構造をしっかりと整え、真っ直ぐな髪を作る
- ブリーチ 縮毛矯正で整えられた髪に対して、必要に応じて色素を抜き取る
正しい順番で施術することで、縮毛矯正とブリーチの両方の施術が効果的に作用し、髪へのダメージを最小限に抑えることができます。
間隔について
縮毛矯正とブリーチの間には、最低でも2週間の間隔を空けることが推奨されています。
期間は、髪が回復し、次の化学処理に耐えられるようにするための時間です。
しかし、2週間という期間はあくまで目安であり、髪の状態によってはより長い回復期間が必要な場合もあります。
特に、髪が弱っている場合やダメージが大きい場合には、さらに時間を空けてから次の施術を行う必要があるのです。
縮毛矯正とブリーチを安全に行う時のポイント
縮毛矯正とブリーチの同時施術をするには、髪に多大な負担をかけるため慎重なアプローチが必要です。
2つの施術を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえることが求められます。
以下に、安全かつ効果的に縮毛矯正とブリーチを行うための具体的な方法を紹介します。
髪の状態をチェック
縮毛矯正とブリーチを同時に行う前に、まず髪の現在の状態を詳しくチェックしましょう。
髪が健康であるかどうかを確認し、必要に応じてトリートメントを行い、髪のコンディションを整えます。
特に、髪が既にダメージを受けている場合、縮毛矯正やブリーチを行うとさらにダメージが進行する可能性があります。
また、髪の太さや強度、弾力性を確認し、個々に応じた施術方法を選ぶことも重要です。
スタイリストに使用する薬剤や施術方法について確認する。
施術前には、スタイリストと相談して使用する薬剤や施術方法について詳しく確認することが重要です。
安全で効果的な施術を行うためには、スタイリストの経験と知識を活用することが大切です。
特に、髪に優しい薬剤を選ぶことで、ダメージを最小限に抑えることができます。
また、縮毛矯正とブリーチの順序や間隔をしっかりと確認し、計画を立てることも必要です。
アフターケアの方法を確認する
施術後のアフターケアも大切です。
適切なアフターケアを行うことで、髪の健康を保ち、ダメージを軽減することができます。
特に保湿と栄養補給に気を配ることが大切で、高品質なトリートメントやヘアマスクを使用することで、髪に十分な保湿と栄養を与えることができます。
また、定期的にサロンでのトリートメントを受けることもおすすめです。正しいケアをして髪の状態を常に綺麗に保ちましょう。
信頼できる美容師に相談する
縮毛矯正とブリーチは高度な技術を必要とする施術です。
そのため、信頼できる経験豊富な美容師に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
美容師の選び方としては、口コミやレビューを参考にして、美容師の技術や経験を確認することが有効でしょう。
また、定期的に美容師と相談することで、髪の状態や施術方法についてアドバイスをもらうことができ、安心して施術を受けることができます。
縮毛矯正とブリーチは同時施術はNGだが、できる場合もある。
縮毛矯正とブリーチはそれぞれ髪に強い化学処理を施すため、同時に行うことは一般的には推奨されていません。
しかし、髪の状態や施術方法によっては、同時に行うことが可能な場合もあります。
髪の状態によりできるかどうかは異なる
縮毛矯正とブリーチを同時に行うことができるかどうかは、髪の健康状態やダメージの有無によって決まる場合も多いです。
髪が健康であり、ダメージが少ない場合には、適切なケアを行うことで同時施術が可能なこともあります。
しかし、既にダメージを受けている髪に対して同時施術を行うと、さらに髪が脆くなり、切れ毛や枝毛が増えるリスクが高まります。
そのため、髪の状態を正確に評価し、それに応じた施術計画を立てることが重要です。
髪の状態が気になる場合は担当美容師に相談
髪の状態が気になる場合や、縮毛矯正とブリーチを同時に行いたいと考えている場合は、信頼できる担当美容師に相談することを強くおすすめします。
美容師は髪の専門家であり、髪の状態を正確に評価し、適切な施術方法を提案してくれます。
さらに、髪質やダメージの程度に応じて施術内容をカスタマイズし、髪へのダメージを最小限に抑える方法を提供してくれるため、安心して施術を受けることができます。
縮毛矯正&ブリーチの同時施術に関するよくある質問
ブリーチ+黒染め後に縮毛矯正はかけられる?
基本的にブリーチ+黒染め後の髪に縮毛矯正をかけるのはおすすめしません。
ブリーチをした後に黒染めをした髪は、見た目は健康そうに見えるかもしれませんが、実際にはブリーチのダメージが残っているからです。
さらに、もし髪が強くて施術を重ねても大丈夫な場合でも、縮毛矯正の薬で黒染めが落ちてしまい、髪が明るく戻ることがあります。例えば、全体をブリーチしてから黒染めで暗くし、その後に縮毛矯正をすると、縮毛矯正の薬を使った部分だけが明るくなってしまうことがあります。これにより、髪の根元だけが明るくなる「逆プリン」状態になりやすいので注意が必要です。
ブリーチ+黒染め後に縮毛矯正をかけるのは避けた方が良いでしょう。
市販・セルフで縮毛矯正やブリーチはできる?
市販やセルフで縮毛矯正やブリーチを行うことは可能ですが、絶対おすすめしません。市販の製品は手軽に入手できますが、美容師の専門知識や技術がないと、髪に大きなダメージを与えるリスクがあります。特に縮毛矯正やブリーチは強い薬剤を使用するため、誤った使用方法や過度な使用は髪のキューティクルにダメージを与え、切れ毛やチリチリした質感になることがあります。プロの美容師に相談し、安全な施術を受けることをおすすめします。
縮毛矯正とブリーチを同時に行うと髪の成長に影響がありますか?
髪の成長に影響があります。
縮毛矯正もブリーチも強い薬剤を使用するため、同時に施術すると髪へのダメージが大きくなります。特に、キューティクルにダメージを与えることで髪が乾燥しやすくなり、切れ毛やチリチリとした質感になるリスクが高まります。その結果、髪が脆くなり、成長が遅くなったり、健康な髪が育ちにくくなることがあります。美しい髪を保つためには、縮毛矯正とブリーチを別々に行い、十分な間隔をあけることが大切です。
縮毛矯正+ブリーチ後のヘアケアとトリートメントのポイントは?
縮毛矯正とブリーチを施した髪のケアには、色持ちをよくするために紫シャンプー(ムラサキシャンプー)を使うのが効果的です。シャンプーは、ブリーチ後の髪の黄ばみを抑える役割があります。さらに、紫シャンプーに加え、高品質なシャンプーやトリートメントを使用することが重要です。紫シャンプーを使うと髪の健康を維持しながら、美しい髪色を長持ちさせることができます。
まとめ
縮毛矯正とブリーチはどちらも髪に強い化学処理を行うため、同時に行うことは一般的におすすめはされません。
同時施術は、それぞれが髪に大きなダメージを与える可能性があり、同時に行うと髪が極度に乾燥し、切れ毛やチリチリとした質感になるリスクが高まります。
しかし、髪の状態や施術方法によっては、適切なケアを行うことで同時施術が可能な場合もあります。
そのため、縮毛矯正とブリーチを同時に行いたいと考えている場合は、まず髪の健康状態を確認し、必要に応じてトリートメントを行うことが重要です。
最終的には、信頼できる担当美容師に相談して、髪の状態に応じた最適な施術方法を提案してもらうことがおすすめです。
美容師は髪の専門家なので、適切なアドバイスを受ける事ができますし、髪の健康を保ちながら理想のスタイルを実現させてくれます。
安全に施術を受けるために、まず担当の美容師に相談に行きましょう。