髪が多い上にくせ毛で、湿気で広がってしまいスタイルが決まらない、とお悩みではありませんか。
髪が太いせいでパサパサに見えてしまったり、結局いつも結んでしまい髪をおろせないという方も多いでしょう。
女性として、もっと様々なヘアスタイルを楽しみたいのに、自分に似合う髪型が分からず困っている方もいるかもしれません。
この記事では、ショートやボブ、ミディアムといったレングス別に、髪の悩みを解消し、魅力に変える似合う髪型を見つけるヒントから、ヘアオイルを使った日々のケア方法まで、詳しく解説していきます。
- 髪が多い・くせ毛の人が髪が広がる原因
- 自宅で簡単にできる日々のヘアケア方法
- 髪のボリュームを抑えつつ、おしゃれに見える髪型の特徴
- 悩みのくせ毛を活かすためのスタイリングのコツ
髪多い、くせ毛で広がる…その原因とは?

髪が広がりやすいのには、主に2つの原因が考えられます。
一つは、髪一本一本が「太い」ことによる物理的なボリュームアップです。もう一つは、くせ毛特有の性質やダメージによる「水分不足」です。
この水分バランスの乱れが乾燥やパサつきを招き、湿気を吸ってさらに膨らむ原因となります。
ここでは、これら2つの原因について詳しく見ていきましょう。
髪が太いからボリュームが出てしまう
髪が多いだけでなく、髪質が太いことも、髪が広がる大きな原因の一つです。
髪の毛一本一本にハリやコシがあるため、全体としてボリュームが出やすく、まとまりにくい状態になります。
特に髪の量が多い方の場合、この傾向はさらに顕著になり、スタイルによっては重たい印象を与えてしまうことがあります。
これは、髪の内部構造がしっかりしている証拠でもありますが、その分、髪が本来持つ「しなやかさ」が表現されにくいのです。
そのため、カットやスタイリングでいかに軽やかさを演出し、ボリュームをコントロールするかが重要になります。
パサパサな見た目は髪の水分不足
髪がパサパサして見えるのは、髪内部の水分が不足しているサインです。
くせ毛の方は、もともと髪の内部で水分を多く含む部分とそうでない部分が混在しており、水分バランスが不均一になりやすい性質を持っています。
この状態で髪が乾燥すると、パサつきが目立つのです。
さらに、カラーや紫外線、ドライヤーの熱などによるダメージが蓄積すると、髪の表面を覆っているキューティクルが開いてしまいます。
開いたキューティクルからは内部の水分が逃げやすくなるため、乾燥がさらに進行します。
そして、湿気の多い日には、乾燥した部分が空気中の水分を過剰に吸収して膨張し、うねりや広がりが一層ひどくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
髪多い、くせ毛で広がる人向けの髪型

髪が多くて広がるからといって、ヘアスタイルを諦める必要はありません。
カットの工夫次第で、悩みを魅力に変えることが可能です。
例えば、襟足をすっきりさせたショートヘアは全体をコンパクトに見せ、表面に重さを残したボブはまとまりやすさを実現します。
また、長さを変えたくない方には、レイヤーを入れてくせを活かすミディアムもおすすめです。
ここでは、レングス別に似合う髪型のポイントを詳しく解説します。
軽やかに見えるショートスタイル
意外に思われるかもしれませんが、ショートヘアは髪が多くて広がりやすい方にこそおすすめのスタイルです。
髪が密集しやすく、広がりやすい襟足部分をすっきりとカットすることで、頭の形をきれいに見せ、全体のシルエットをコンパクトにまとめることができます。
また、トップに長さを残して丸みを持たせたり、レイヤーを入れてくせ毛の動きを活かしたりすることで、ボリュームをデザインの一部として楽しむことが可能です。
重たい印象になりがちな悩みを、軽やかで洗練されたイメージへと転換できるのがショートスタイルの魅力です。
例えば、後頭部に丸みを持たせたグラデーションボブや、くせを活かしたパーマ風のショートウルフなどは、ボリュームをコントロールしやすく、おしゃれな雰囲気を演出できます。
まとまりやすいボブのオーダー方法
ボブスタイルは、髪の表面に長さと重さを残すため、内側のくせや広がりを抑えやすく、髪が多い方でも挑戦しやすい万能な髪型です。
特に、毛先に向かって段差をつけるグラデーションボブは、自然な丸みが生まれてまとまりが良く、手入れがしやすいというメリットがあります。
美容室でオーダーする際は、具体的なイメージを伝えることが成功の鍵です。
ただ「ボブにしてください」と伝えるのではなく、以下のようなポイントを付け加えると、理想のスタイルに近づきやすくなります。
「広がりやすいのが悩みなので、表面は重めに残して、内側の量で調整してほしいです」「乾かすだけでまとまるような、お手入れが簡単なグラデーションボブにしたいです」など、自分の悩みと希望をセットで伝えてみましょう。
また、顔周りの髪の残し方次第で小顔効果も期待できるため、輪郭の悩みも合わせて相談すると良いでしょう。
くせを活かすならミディアムレイヤー
伸ばしかけの方や、長さをあまり変えたくない方には、ミディアムレイヤーがおすすめです。
全体の重さは残しつつ、顔周りや表面にレイヤー(段差)を入れることで、軽やかさと動きをプラスできます。
この「動き」が、くせ毛の自然なウェーブと馴染み、まるでパーマをかけたような柔らかな雰囲気を演出してくれるのです。
特に、顔周りにレイヤーを入れると、視線が上に集まるため、毛先の広がりが気になりにくくなる効果も期待できます。
鎖骨の長さで毛先を自然に外ハネさせるスタイルは、トレンド感もあり、くせ毛を活かしやすいので人気です
似合う髪型選びのポイント

多くてくせ毛の方にとって、似合う髪型を見つけることは大きな課題です。
最も重要なポイントは、自分の髪質と骨格を理解し、ボリュームを活かす、あるいはコントロールできるヘアスタイルを選ぶことです。
単に毛量を減らすために梳きすぎると、かえって短い毛が表面に出てしまい、パサつきやまとまりのなさを助長することがあります。
カット技術を工夫することで、悩みを魅力に変えることが可能です。
髪多い、くせ毛で広がる髪のセルフケア

髪の広がりを抑えるには、日々のセルフケアが重要です。
特に、保湿とコーティング効果のある「ヘアオイル」の使用は、まとまりをキープするのに効果的です。
また、「どうせ広がるから」と諦めがちなダウンスタイルも、ドライヤーのかけ方やスタイリング剤の選び方を工夫するだけで、一日中美しいスタイルを保つことが可能になりますよ。
ここでは、具体的なケア方法とスタイリングのコツを解説します。
ヘアオイルでしっとりまとまりを出す
髪の広がりやパサつきを抑えるためのセルフケアとして、ヘアオイルの活用は非常に効果的です。
ヘアオイルは髪の表面を薄い膜でコーティングし、内部からの水分の蒸発を防ぐと同時に、外部の湿気が髪の内部に侵入するのをブロックする役割を果たします。
これにより、一日中しっとりとしたまとまりのある状態をキープしやすくなります。
特に、髪が太くて硬い方や、ダメージによる乾燥が気になる方にはおすすめのアイテムです。
髪をおろせない悩みはスタイリングで解決
「どうせ広がるから」と、髪をおろすことを諦めていませんか。
正しい知識でスタイリングを行えば、髪が多い・くせ毛の方でも、まとまりのあるダウンスタイルを楽しむことが可能です。
ポイントは、ドライヤーのかけ方とスタイリング剤の活用です。
ただ乾かすだけでなく、一手間加えることで、サロン帰りのような扱いやすい髪に近づけることができます。
髪をおろせないという悩みを、日々のスタイリングで解決していきましょう。
毎日のことなので面倒に感じるかもしれませんが、この一手間で一日のスタイルの持ちが大きく変わりますよ。ぜひ習慣にしてみてください。
スタイリング剤の種類と特徴
スタイリング剤を使い分けることで、より理想の仕上がりに近づけます。
| スタイリング剤の種類 | 特徴 | おすすめの髪質 |
|---|---|---|
| ワックス | キープ力が高く、動きや束感を出しやすい。重めのテクスチャーで広がりを抑える効果も。 | 髪のくせが強い方・毛量が多い方 |
| ヘアオイル | 髪にツヤを与えながら保湿する。ウェットな質感で広がりを抑え、まとまりを良くする。 | 髪の乾燥やパサつきが気になる方 |
| ヘアミルク | 水分量が多く、髪に潤いを与えながら柔らかく仕上げる。オイルより軽い仕上がりに。 | ダメージケアをしつつ自然にまとめたい方 |
髪多い、くせ毛で広がる悩みを魅力に

確かに、髪が多く、くせ毛で広がりやすいという性質は、日々の扱いに手間がかかり、特に湿度の高い日などはコンプレックスの原因になりやすいかもしれません。
毎朝アイロンで伸ばす作業に疲れてしまったり、結局いつも結んでしまうことで、おしゃれの幅が狭まっていると感じたりすることもあるでしょう。
しかし、ほんの少し視点を変えるだけで、扱いにくいと感じていた髪質は、他にはない「個性」や「魅力」として輝き始めます。
なぜなら、髪が多いということは、裏を返せば「貧相に見えない華やかさ」を持っているということです。
例えば、シンプルなショートヘアやボブスタイルに挑戦しても、適度なボリュームがあることで頭の形を美しく見せ、存在感のある仕上がりになります。
また、くせ毛であることは、「パーマでは決して作り出せない、自然で柔らかな動き」を生まれつき持っているとも言えます。
直毛の方がコテやパーマで苦労して演出しようとする、あの計算されていないラフなニュアンスこそが、くせ毛の方の最大の武器になるのです。
ボリュームを無理に「抑え込む」ことばかり考えるのではなく、どのように「活かすか」という発想に転換することが、ご自身の髪と新しい関係を築く第一歩です。
髪多い、くせ毛で広がる髪質との付き合い方
髪が多く、くせがあり、広がりやすいという性質は、特に湿度の高い季節には悩みの種となりがちです。
毎朝のスタイリングに時間がかかったり、思うようなヘアスタイルが維持できなかったりすることもあるでしょう。
しかし、髪を力で抑え込もうとするのではなく、髪が広がる根本的な理由、髪内部の水分バランスの乱れやダメージ、といった点に目を向けることが重要です。
例えば、日々のシャンプー後のドライヤーのかけ方を「ただ乾かす」作業から「キューティクルを整えながらまとめる」作業へと意識を変えるだけでも、仕上がりは大きく変わります。
ヘアオイルで丁寧に保湿とコーティングを施すことは、一時的なスタイリングではなく、髪質と向き合い、扱いやすくしていくための大切な土台作りとなります。
また、ヘアスタイルに関しても、「とにかく量を減らしてボリュームをなくす」という考え方から、「必要な重さを残しつつ、ボリュームや動きをデザインとして活かす」という視点に切り替えることが、髪質と上手に付き合う最大の秘訣です。
襟足をコンパクトに収めるショートヘア、表面の重さでまとまりを生むボブ、くせのウェーブをパーマのように見せるミディアムレイヤーなど、あなたの髪質だからこそ輝くスタイルは数多く存在します。
ご自身の髪の特性を深く理解し、その日の状態に合わせて最適なケア(時にはオイル、時にはミルク)を選び、そして髪のポテンシャルを最大限に引き出してくれる美容師さんと出会うこと。
これらが揃ったとき、今まで扱いにくかった髪は、あなただけの個性的な魅力へと変わっていくはずです。
まとめ
今回は髪が多く、くせ毛でお悩みの方に向けてまとめてみました。
くせ毛で髪の量が多くても似合う髪型はたくさんあります。
信頼できる美容師さんと相談しながらご自分に合う髪型を見つけていきましょう♪
