SNSで見る艶髪ストレートには誰もが憧れると思います。
そんな艶髪ストレートにする手段の1つが「縮毛矯正」なのですが
縮毛矯正は値段が高いですよね…
さらに、縮毛矯正の値段は店舗によって差があり、2万円を超える場合もあれば5,000円を下回るサロンもあります。
縮毛矯正を始めてかける方は、適正価格(相場)やサロン選びに迷うはず。
実は、縮毛矯正の値段設定はとても大事で、値段を軽視してサロン選びをした結果、縮毛矯正を失敗される可能性もあるのです。
この記事では
- 縮毛矯正の適正価格(相場)とは?
- 価格で選んではいけない理由
- 良い縮毛矯正、美容院を見極めるポイント
上記の疑問を徹底解説します。
縮毛矯正の相場はどれぐらい?
結論、縮毛矯正の適正価格(相場)は1万〜2万円だと思って下さい。
もちろん、地域差やサロン形態によって値段に差は出てきます。
ただ、格安美容院ではない限り、縮毛矯正は1万円を超える場合がほとんどです。
数ある美容院のメニューの中でも縮毛矯正は料金が高めで、贅沢なメニューとも言えます。
また、2020年代は物価高の影響もあり、全国的に縮毛矯正の相場が上がっているイメージもあります。
縮毛矯正は、美容院によっては髪の長さ別に料金を設定しているところもありますが、ほとんどの美容院がショート〜ロングまで一律の料金になっています。
学生の場合は安くなる?
美容院によっては学生限定クーポン、学生限定メニューなど学生のみが使用できる割引制度があります。
割引率はサロンによって異なりますが、10〜20%割引になる場合が多いです。
ちなみに、学生割引を使える年齢はほとんどが24歳までです。
その理由は、一般的には高校卒業が18歳、専門学生が20歳
4年生大学生が22歳、6年生大学生が24歳なので、上限が24歳までになっている場合が多い訳です。
ただ、全ての美容院で学生割引があるわけではありません。
学生割引を利用して縮毛矯正を受けたい場合は
事前にメニューや説明欄をチェックしておきましょう。
前髪だけ縮毛矯正する時の料金は?
一部分のくせ毛を伸ばしたい箇所だけ縮毛矯正ができる「部分縮毛矯正」もあり、前髪だけ縮毛矯正をかける方も多いです。
部分縮毛矯正は全体の縮毛矯正に比べて、安くかけることができます。
料金の一例として
- 前髪のみ:5,000円〜8,000円
- 前髪+顔まわり:7,000円〜1万円
全体縮毛矯正に比べて半額近くになる場合もあります。
少しでも価格を抑えたい方は前髪だけ、顔周りだけなど気になっている箇所のみ縮毛矯正をかけるのもおすすめです。
縮毛矯正の値段が高い理由3つの理由
縮毛矯正の値段には大きな差がありますが、基本1万以上はします。
なぜこれほど値段が高いのか?
この項目では、縮毛矯正の値段が高い理由を詳しく解説します。
高い技術力が必要
縮毛矯正は、とても繊細で難しく高い技術力を必要とするメニューです。
お客様の髪の状態に合わせて薬液を調合して髪に浸透させます。
薬剤の放置時間も髪質によって調整していて、アイロンの通し方もその都度変えています。
縮毛矯正は工程1つ1つの難易度が高いため、歴の浅い美容師さんが担当するのは難しく美容師歴が長いスタッフが担当する場合が多いです。
もし、工程を1つでもミスをすると、髪が傷んでしまったり、根本が折れてしまうなど深刻な失敗を引き起こす可能性もあります。
縮毛矯正に特化した美容院の場合、技術力を身につけるために美容師さんは講習に行く場合もあります。
一人前の技術力を身に付けるまでに時間とお金がかかるので、結果的に料金が高くなってしまうのです。
施術時間が長い
縮毛矯正は髪の長さにもよりますが、施術時間は2時間30分〜3時間はかかります。
2時間30分〜3時間と言うのは、美容院のメニューの中でも特に長く、カットやカラーなどのメニューを合わせて行うと半日近くは美容院に滞在することになる場合もあります。
施術時間が長いと言うことは、サロンを使用する時間も長くなるので、技術料以外にも使用料等の料金が上乗せされるので値段が高くなってしまうのです。
なぜこれほど施術時間が長いのか?その理由は工程にあります。
縮毛矯正の例として
- 1:髪の内部の結合を切るための還元剤、1液を塗布します。(放置時間20〜30分)
- 2:1液をしっかり流し、ドライヤーで乾かします。(およそ30分)
- 3:乾いた髪の毛を、アイロンで真っ直ぐに伸ばしていきます。(およそ50分)
- 4:真っ直ぐになった髪の毛を定着させるための、2液を塗布します。(放置時間15分)
- 5:2液を流し、ブローします。(30分)
- 最後に髪全体にアイロンを通します。(45分〜1時間)
この工程を見るだけでもわかるように、工程1つ1つにかかる時間が長いため、全体で見ると非常に時間を要するのです。
美容師さんの拘束時間が長い
縮毛矯正はとても繊細で難しいメニューなので、施術中は最低1人の美容師さんが付きっきりで対応する必要があります。
さらに、拘束される美容師さんも高い技術力を必要とするので、縮毛矯正を担当する場合は高い技術力を持った美容師さんの手がしばらく空かないことになるのです。
そうなると…
- 他のお客様の施術ができない
- 他の予約を入れることができない
- お店の回転率が悪くなる
↑と言うことになってしまうので、縮毛矯正の単価を上げないと店舗として経営ができなくなってしまいます。
結果、縮毛矯正は値段が高くなってしまうのです。
値段の安い縮毛矯正ってどうなのか?
基本的に1万円以上はする縮毛矯正ですが、中には相場を大きく下回る値段で提供している格安の縮毛矯正も存在します。
毎月かかる美容院代は少しでも抑えたい方には格安の縮毛矯正はとても魅力的に思いますが、安い縮毛矯正には大きな注意点があります。
なぜなら、縮毛矯正の安い美容院、縮毛矯正の高い美容院には、価格に見合った「理由」があるからです。
では値段の安い縮毛矯正を提供しているサロンはどんな理由とは何か?
一例をご紹介します。
旧タイプ薬剤を使っている
縮毛矯正の薬剤を含め、美容院で使用している薬剤は毎年新しい薬剤が作られています。
当然のことですが、新しい薬剤ほど品質が良いので、旧タイプの薬剤に比べて効果が高く、髪へのダメージも少なくて済みます。
しかし、高品質の最新の薬剤は原価が高く、メニュー化する場合値段を高めにしないといけません。
逆に、旧タイプの薬剤は最新の薬剤に比べて効果が低いので、メニュー化する際値段を低めに設定することができるのです。
つまり「値段が高い=最新で高品質な薬剤」「値段が安い=旧タイプな薬剤」と言うことになるのです。
当然、旧タイプの薬剤を使用した縮毛矯正は高品質な薬剤を使用した縮毛矯正に比べて効果が低く、髪へのダメージも大きく、縮毛矯正自体の品質に大きく関わってきます。
安さを重視したサロンの縮毛矯正は旧タイプの薬剤を使用している場合が多いです。
決して、旧タイプの薬剤が粗悪と言う訳ではありませんが、効果や効能が最新薬剤に劣ってしまうのです。
施術時間が短い
縮毛矯正はおよそ2時間30分〜3時間ほどかかるメニューですが、特定の工程を省いて施術時間を短くしているケースもあります。
例として、アイロンを入れる時間を短くしたり、そもそもアイロンを入れる工程を無くしたりなどです。
ただ、施術時間を強引に短くしてしまうと、縮毛矯正自体の完成度も下がってしまいます。
縮毛矯正の完成度=お客様満足度と言えるので、時間を犠牲にした時短の縮毛矯正は仕上がりや持続力などが期待できない可能性があるのです。
例えるなら、本来弱火でじっくり熱を与えて料理する工程を、強火で強引に火を通して調理時間を短くしているイメージです。
また、本来かかるはずの時間より短くしてしまうと1つ1つの作業が雑になってしまったり、アイロンのかけムラが見つかっても後の予約詰まっていてしっかりくせ毛を伸ばせないまま施術を終えてしまうケースもあるのです。
仕上がりが大きく変わる一つでもあるといえます。
時間が長いほどお金は高くなりますが、その分丁寧な仕事をしてくれたり、しっかりくせ毛が伸びて持続力が良かったりするのです。
以上のことから、安い縮毛矯正は仕上がりが微妙で、失敗リスクも存在することになります。
そのため”安ければいい”だけの判断で縮毛矯正をかけるのは少々リスクがあるのです。
縮毛矯正の知識が足りない
縮毛矯正をかけるには、髪の構造、薬液の知識も大切になります。
縮毛矯正にこだわっている高級サロンは、美容師さんの教育にも時間をかけていて、豊富な知識を元に縮毛矯正を他がけている可能性が高いです。
しかし、安い値段で提供しているサロンの縮毛矯正は、必要最低限の技術だけを身に付けて現場に立っている場合もあります。
格安店だから絶対に下手と言う訳ではありませんが、教育にかける時間を最低限に抑えているがゆえに知識に乏しく技術や仕上がりも期待できない可能性が高いのです。
美容師さんの技術力の有無は、主にHPやSNSを見ることで知ることができます。
技術力の高い縮毛矯正を求めるならば、事前に美容師さんの実績を確認してから予約しましょう。
縮毛矯正は値段で決めてはいけない
ここまで、値段の大切さに関して解説してきましたが、縮毛矯正は値段だけで判断してはいけないと思っています。
なぜなら、縮毛矯正は値段以外にも目を向けてほしいポイントがいくつかあるからです。
もし、値段だけ見て縮毛矯正を選んでしまうと自分の髪質に合わなかった、価格が高すぎた、失敗されたなど、縮毛矯正をかけたことを後悔する事態になってしまう可能性もあるのです。
だからこそ、縮毛矯正を失敗しないためのポイントを抑えておきましょう。
失敗しないための美容院選びのポイントは
- 毛矯正のメニューの種類が豊富
- 施術時間がきちんと取ってある
- 縮毛矯正の発信をしている
以上の3つを確認してからサロンを予約しましょう。
〈縮毛矯正のメニューが豊富〉
縮毛矯正といっても種類は一つではありません。
アルカリ性縮毛矯正、酸性縮毛矯正など、細分化すると種類がたくさんあるのです。
縮毛矯正に特化しているサロンは、薬剤ごとに縮毛矯正の特徴や合った髪質を説明してくれたり「あなたの髪質には〇〇の縮毛矯正が合いますよ!」と色々と提案をしてくれるはず。
縮毛矯正の種類が1つしかない美容院だと、髪質に合わない薬剤を使用してしまったことで、髪が傷んでしまう可能性があります。
ただ、縮毛矯正の種類に関しては専門的な分野になるので、お客様側が判断するのは少々難しいかもしれません。
〈施術時間がきちんと取ってある〉
通常の縮毛矯正はおよそ2時間30分〜3時間ほどかかります。
あまりにも短い時間で施術時間が取ってある場合は、放置時間を短くしたことで癖が伸び切らない、どこかの工程を極端に短くされてしまった可能性があります。
カウンセリングの段階で、どれぐらい時間がかかるのか?美容師さんに聞いてみましょう。
極端に施術時間が短い場合は注意が必要です。
もし、失敗されると髪は元に戻らずケアするのに時間とお金がかかってしまいます。
〈縮毛矯正の発信をしている〉
縮毛矯正は技術力だけではなく、薬剤、髪の構造についての知識がとても大切になります。
縮毛矯正についての発信をしているということは美容院や美容師の得意メニューであったり縮毛矯正についてしっかりと勉強し経験や実績が豊富な証拠でもあります。
また、縮毛矯正が得意な美容師さんは自ら縮毛矯正が得意なことを発信している場合が多いです。
まとめ
結論、縮毛矯正は価格で選ばないことが一番です。
価格が高いのにもしっかり理由があり
良い薬剤、しっかり取った施術時間、美容師の高度な技術
これらが失敗しない縮毛矯正を選ぶポイントです。
ただ、美容師全員が縮毛矯正が上手という訳ではなく、縮毛矯正が苦手な美容師さんも存在します。
縮毛矯正が上手な美容師を見つけるには
- 縮毛矯正の知識が豊富
- 薬剤の知識、使用方法を理解しているか
- 見えないところでの努力をしているか
などを見極めることが大切です。
経験や実績、確かな技術力のあって信頼できる美容師を見つけ出しましょう。